省エネルギーの高効率モーターと動力システム

消費電力のうち、多くはモーター(日本で約6割)として利用されています。そのためモーターの効率化が、世界の電力消費を削減することに繋がります。
例えば、小川のせせらぎのような水流や、マンホールの下にあるような普段の生活で排出される下水の流れの動力で、日常の電気を賄えることが出来れば、どんなに世界の危機的状況を迎える環境対策に貢献できるでしょうか。
ハルバッハ配列を組み込んだモーターにしかできない、そんな小さな動力で動く発電機をzenmotorでは研究しています。
その1つ1つの動力は日常の消費電力を考えると、発電量はそこまで多くありません。
しかし、普段何気なく見過ごすような、今まで見向きもしなかった排水溝にzenmotorが開発した発電機を世界中の全世帯が取り付ければどうでしょうか。
zenmotorはハルバッハ配列を用いたモーターの研究開発の技術を活かし、現在、全力でこの発電機の研究を行っています。

パワートレインシステム

私たちzenmotorは地球環境の問題を取り組む上で、全体を通してパワーバランスを考え、高効率な動力を生み出すパワートレインシステムを構築すべく、大学と共同研究を行っております。
モーターを動かすドライバーシステムを制御することにより、小さな力で動力を生み出すことが出来ます。
元来、モーターというのは開発されつくされたと言われてきました。
しかし、当社では、その終わった言われるモーター開発の『エンドの先』を目指し、法政大学と共同し研究開発を行っています。

ハルバッハ界磁方式を改良した画期的なモーター

現在開発されているモーターは、いかに高効率・低消費電力のモーターを利用し、高密度のバッテリーを使い長時間駆動させるかが世界的にも主だったテーマでした。
しかし、当社は従来の半分程度の消費電力で、エネルギー回生させて再利用、またはバッテリーに充電しエネルギーの効率を向上させるハルバッハ配列を応用した、消費電力を抑えるバッテリーの研究をしています。

ハルバッハ配列とは?

1980年代にKlaus Halbach氏が発明しました。
当初は電子ビーム加速器などに利用されていましたが、近年では、モーター・リニアモーターなどでの利用が増加しています。

比較的、最近の発明ですが、近年ではSDGsなどのサステイナブルの研究でよく見かけられます。

zenmotorではこのハルバッハ配列を活用したモーターを、工学院大学と共同で研究開発中です。
性能的には同等の他社モーターと比較して約50%のエネルギーで同等の出力を実現しており、低燃費電力での駆動は従来のモーターが有している鉄損、銅損などの損失が従来の半分以下です。モーター自体の発熱が低減されていることも確認され、地球に非常に優しいモーターです。

※詳しい内容はこちらの論文をご覧下さい。